粉末洗剤 粉洗剤 液体洗剤 アルカリ剤 洗浄力

2025-05-06

 

アルカリ剤(炭酸塩など)は、洗濯水のpHをアルカリ性に傾けます。
アルカリ性の水は、酸性の汚れである皮脂汚れや油汚れを中和して分解しやすくします。
また、タンパク質汚れ(汗、血液、食べこぼしなど)もアルカリ性で分解されやすくなります。
泥汚れのような不溶性の汚れも、アルカリの力で繊維から剥がれやすくする効果があります。

液体洗剤のメリット:
溶けやすい: 水にさっと溶けるため、溶け残りの心配が少なく、特に水温が低い冬場や、すすぎ1回コースでも使いやすいです。
使いやすい: 計量しやすく、投入口に入れやすいです。
中性の製品が多い: デリケートな衣類や色柄物にも比較的安心して使えます(ただし、蛍光増白剤が入っていないかなどは確認が必要です)。
進化している: 近年、液体洗剤も高濃度化されたり、複数の酵素が配合されたりして、洗浄力が大幅に向上しています。特に界面活性剤の濃度を高めることで、皮脂汚れに対する洗浄力を高めた製品が多いです。

 

安全性の問題:
強アルカリ性の液体は、皮膚への刺激が強くなる傾向があります。万が一、こぼしたり、手に直接触れたりした場合のリスクが高まります。粉末に比べて液体の方が飛び散りやすく、目に入るなどの危険性も考慮する必要があります。
では、アルカリ性の液体洗剤は全くないのか?
いいえ、そんなことはありません。「弱アルカリ性」の液体洗剤は多く存在します。
これらは、中性洗剤よりも皮脂汚れなどに対する洗浄力が高い傾向があります。ただし、粉末洗剤(多くが弱アルカリ性〜アルカリ性)に含まれる炭酸塩のような強力な無機アルカリ剤ではなく、アミン類などの有機アルカリ成分でpHを調整していることが多いです。これにより、上記のような問題をある程度回避しつつ、洗浄力を高めています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です